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女性のための「身体教養のススメ」~Botaniaにむけて~

64:時代がようやく追いついてきた②~安保徹博士の自律神経免疫理論~

健康を目指すとき、人間の体の知恵を「心と体」の両面のメカニズムからみる必要があります。
そのとき、自律神経系のメカニズムと白血球のメカニズムを「ひとつの大循環」だと気付けば、「健康の反面教師」ともいえる病気に至る体のメカニズムを、シンプルでクリアに理解することができます。

「今まで慢性の蓄膿症には抗生物質による治療が定番だったが、約20年ほど前から、海外を中心とした臨床研究で”好酸球による慢性蓄膿症”という、抗生物質が効かない症状がある」という記事が取り上げられていました。
海外ではありますが、ようやく安保理論が、臨床現場で活かされてきたことを実感しました。

未だに日本の科学界は、海外から来るものを信頼するカルチャーが根強いですね。それでも「よいものは、よい」と認めてくれる海外の公平なカルチャーは、とても有難く感じます。

安保博士によれば「自律神経免疫理論の原型は、第二次世界大戦期の斉藤章氏(元東北大学医学部講師)による研究である」と説明されていました。
その「医学史に残るような大発見」が何故広まらなかったのか?「一つは、体系的理解をするには認識がおいつかず、時期が早すぎた。もう一つは、ほぼ同時期にフレミングの抗生物質発見が重なった。」と書かれていました。
もしその頃から、日本だけでも「自律神経系と白血球系の関係性」を臨床的に検証していたら・・と安保先生でなくとも残念です。

せめて斉藤氏の研究を引き継いだ安保理論を基礎としたメカニズムの中で、辛い関節炎や様々な慢性病が理解されるようになり、そしてガンなどの治療法も全く違ったアプローチが提案されるようになる日が、きっと近いと思えます。

私たちひとり一人が自分の知恵を高めて、自分の健康を、自分の人生を、自分の家族を守れるようになれますように。
そういう学習会を続けていきますと、あの世の安保先生に約束しました。


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by k56422 | 2023-01-17 23:03 | 身体教養・リニューアル版 | Comments(0)