人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ブログトップ

女性のための「身体教養のススメ」~Botaniaにむけて~

68: 茜さす ~瞼の裏に浮かぶ色と健康状態~

まだまだ寒さが続くなかでも、街や庭の木々は陽の輝きに「春」を知っていることが感じられます。

春といえば、清少納言は「春はあけぼの」と夜明けの美しさを詠んでいますが、夜更かしの私は夕暮れ時の空に心惹かれます。
12月の頃には、澄み切った夕暮れの残照の色が、だんだんと濃い夜の色にかすんでいく中に、細い新月の弓なりの姿をみれば聖夜を思います。

そろそろ3月も近づけば、霞だってきた夕暮れには夕焼け色も花のように赤みがさしてくるように思えます。そうして、この頃になると「茜さす 紫野ゆき 標野ゆき」と額田王の歌が何となく浮かんできます。

そんなことを考えながら、書棚からふと手に取り開いた『非常識の医学書』のページに「瞼の裏に浮かぶイメージの色によって健康状態がわかる」という福田稔先生のご説がありました。福田稔先生は、安保徹博士「自律神経免疫理論」の功労者です。

それによると、顆粒球が多い交感神経緊張状態の患者さんでは「黒や青」、リンパ球が多い副交感神経優位状態の患者さんでは「白や赤」が感じられるのだそうで、患者さんがこうした状態では病気が一年・二年と長引くのだそうです。

それが免疫のバランスがとれて病気の治癒が始まると「茜色」が感じられるようになっている!というのです。福田先生は、日本の神事に使われる伝統色が「茜色」であることも、こうした体との交流と感じておられるようです。
そして患者さんの瞼の裏に「茜色」のイメージがさしてくると、その後約半年ほどで完治していくそうです。

きっと健全な体にとって「茜色」というのは汚れのない血液の示す色で、「半年」という時間は「植物の再生と成長の期間」と同じだな・・と、また何か嬉しい確認が出来ました。

名前
URL
削除用パスワード
by k56422 | 2023-02-19 22:11 | 身体教養・リニューアル版 | Comments(0)